| １９６７年の夏、秦政明により大阪市北区兎我野町１山安ビルの一室にＵＲＣレコードの親会社となる高石事務所を設立される（同年１２月頃アート音楽出版設立）。
１９６８年１月、高石事務所は東京都渋谷区神宮前４－３－１５東京セントラルアパートの一室に東京事務所を設置する。
１９６９年２月、高石事務所内に会員制で１回２０００円の会費でレコードを配布するというアングラ・レコード・クラブ発足させる。
２月末第１回配布「高田渡／五つの赤い風船」、４月末第２回配布「中川五郎／六文銭」（非市販）、６月末第３回配布「休みの国／岡林信康」（非市販）。
７月高石事務所は市販に切り替えるためＵＲＣレコード設立する。 ８月１日の第１回発売として岡林信康「私を断罪せよ」、五つの赤い風船「おとぎばなし」に加え、旧譜「高田渡／五つの赤い風船」も。
８月末第４回配布ＬＰなし、１０月末第５回配布「第４回フォークキャンプコンサート」。
１９７０年１月に高石事務所は音楽舎に改称。 １９７４年１２月にＵＲＣはエレック・レコードに販売を委託する。
１９７６年６月エレック倒産。 １０月東宝レコードに販売委託。 １９７７年４月ＵＲＣ実質終焉。 1）レコード・リストは現在のところ私とＨＹさん、何処でもない男さんの所有するタイトルでできています、ご協力感謝します。 2）ＨＹさんのコレクション・プロフィールはMY RECORD HUNTING DIARY/２００３．２．９、何処でもない男さんは２００３．３．１６にてご紹介中！ 3）あなたのお持ちのレコード情報やご質問、私の事実誤認がありましたらご指摘ください。 その他どんなことでも結構です情報提供をお待ちしております。 |
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はじめに考えておきたいのは、パッケージを含め会員配布盤と市販盤は同一のものだったのかということです。 資料を整理してみますと両者ともに出版されたは次の２点のようです。 ①『高田渡／五つの赤い風船』（配布６９年２月、市販８月１日）、②『第４回フォークキャンプコンサート』（配布同年１０月、市販１２月）。 で、②は市販開始以降のものですから同じものが会員にも送付されたと仮定すると、問題になる版は①に絞られます。 で、筆者の①には定価１７００円シールが貼られているため、７３年の４月以降の市販されたものだということがわかるのですが、はがして１５００円表示がなければ、市販用と会員用は同じものだったという根拠にしたいところ（会費制で定価はないだろうと）。 しかし、これがはがれない。 そんなことを頭において、レーベルに話を進めましょう。 結論から、左のようなピンクの地に上下にフィルムのコマを６つあしらったもの（コマの中は当該アーティストというスタイル）を使用していた時代があります。 設立された６９年オンリーだと思いますが、７０年の何枚かもこのスタイルだったかもしれません。 このデザインを見ながら作品を聞きますと、ＵＲＣ設立のコンセプトは映画のドキュメンタリーのように音楽によるドキュメンタリーを作るということだったような気がします。 さて、私はＵＲＣについては全てカスタムレーベルであるという認識をしていました（このフィルムレーベルにしてもコマの写真は異なるのですから）。 少なくともカタログ番号が変わらない限りレーベルデザインに変動はないと考えていたのですが....。 MADE BY U・R・C RECORDS
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ところが、高田渡『汽車が田舎を通るそのとき』は同じ番号にもかかわらず２種類のレーベル（上・左画像）があったのです。 同じ１５００円定価でダブルジャケとシングルジャケのちがいもある。 これでなんだかわからなくなってしまったというわけですが、結果としてこのレーベル変更は特例だと判断しました。 よく見ると、フィルムレーベルの『高田渡／五つの赤い風船』と『汽車が田舎を通るそのとき』に使われたコマの写真は同一のものなのです。 五つの赤い風船サイドのコマ写と『おとぎばなし』のコマ写は別のものが使われているにもかかわらずです。 高田渡は使いまわしをしてしまった！ これがＵＲＣにとって本意ではなかったため、後で差し替えが行われたという理解をしたのです。 そんなことがあって一時はフィルムレーべルは６９年か７０年までしか使われなかったのではと考えましたが、今のところＵＲＣは全てがカスタムレーベル、全てが異なるデザインだったと結論しておきます。下記リストどれひとつ同じものがない。 従ってレーベルを読むという意味で本レーベルとフィルムレーベルを時代区分してありますが、実際には気にする必要はないのかなと思います。 本レーベルのネーミングですが、基本はフィルムと同様アーティストの写真になるかと思いますので（リスト中*）、苦肉の策でポートレートとしておきます。７４年まで使用されました。 MADE BY URC RECORDS 戻ってリム表示について、『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』は ＭＡＤＥ ＢＹ ＵＲＣ ＲＥＣＯＲＤＳ、『巫ＯＬＫ脱出計画』は ＭＡＤＥ ＢＹ Ｕ・Ｒ・Ｃ ＲＥＣＯＲＤＳと逆転がみられ、『ニャーゴ』は ＭＡＤＥ ＢＹ ＵＲＣ ＲＥＣＯＲＤ（Ｓがない）となっていますが、単なる表記のゆれと考えています。
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１９７４年になるとＵＲＣはレコード制作をほとんど行わなくなり、１２月には販売もエレックに委託して事業を縮小してしまいます。 そのエレックが倒産してしまうのが７６年６月。 従って７５年から７６年にプレスされたものは、レーベルには下記のようにＵＲＣに加えエレックの表示がされているはずです。 先の時代区分に実際的な意味はないとしても、この差は大きいでしょう（笑）。 ということで、７４年以前のタイトル購入の際はカタログ番号が変わっていませんので、ジャケや帯にも「エレック」がないものをお求めいただくのがよいでしょう。 MADE BY URC RECORDS & ELEC RECORDS
ＨＹさんの『原子力時代の昔語り』については、レーベルはエレックであるものの、ジャケ表示はニューエレックになっているとのこと（どうも７５年中らしい）。 エレック倒産の６月とはこのニューエレックの倒産をさしていると思うのですが、それとも６月以降に設立された会社なのでしょうか？ いずれにせよＵＲＣについていえばニューエレック表示のレーベルで制作されたＬＰはないでしょう。 |
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エレック倒産にともない、ＵＲＣが新たに配給契約を結んだのは東宝レコードでした。 この時代に制作されたアルバムは全５枚になるようです。以前は再発盤しかみたことがなかったのでレーベルに東宝の表示はないので注意と書いていましたが、今般オリジナルを入手できたので修正します。下記の表示に加えロゴまでありました。 ただし再発盤もカスタム仕様があるのでプリフィクスにはやっぱり注意したほうがよいでしょう。 MANUFACTURED BY TOHO RECORDS CO., LTD.
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 ABCAMPEXSARISTAASYLUMATCOATLANTICBEARSVILLEBELLWOODBLUE HORIZONBLUE THUMBCAPITOLCAPRICORNCBS/SONYCHARISMACOLUMBIADECCADERAMDOUGHNUTDUNHILLELEKTRAEPICEXPRESSHARVESTISLANDJETORPLIDPANAMREPRISESHOWBOATTHRESHOLDURCVERTIGOVIRGINWARNER BROS. |
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| 2009.10.12 |
